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【 これが真のブルータップ 】

掲載日 2022-09-09

先週の水曜の夜のことを“ひとりごと”したら、木曜にお電話がとんできた。
ポケットテーブルのタイトになったポケットと速くなっているラシャを書くのならば、もうひとつ深く掘ってみては…と。
まぁたしかに…、言うのはとても簡単、でも私は出来るだけ敵を作りたくない、右の頬を叩かれたら左のオシリも出しちゃうタイプ…なのだ。


あまり書きたくない…
何をかって??
キューのことだ。


時系列でいくと、SWもTADもよく乾燥されたメープル材が入らなくなったのは1989〜90年のこと。ボブメウチが真っ白のシャフトの方が先球よく見える、撞点もよく見えやすい、なんて盛んに洗脳していた頃である。ちょうどキュー作りの世界にコンピュータが入って来た頃でもある。
良いメープルシャフトがない… ということは、つまり、『良いバット素材もない』ということでもある。


あ、そうだ!!
ここで言う“良い”の意味はきちんと定義しておくべきかと思う。
何故かというと、アメリカ人の中での“良い”は大体にして『安い』『利益率が高い』『手がかからない』『簡単である』… という意味で使われることがほとんどだからだ。
それで先述のボブメウチのように洗脳のセールストークを使って腕のない連中に売りさばいて行くのだ。腕がなければ品物のの良し悪しなど判断できるわけもないからネ。

あぁ… ここまで書いていて… 内心ハワイの沖のようなブルーだ。

本当の意味での“良い”メープル材とは、乾燥方法が蒸気乾燥でしっかり時間をかけてある材のこと。伐採して枝を落とされてから半年〜数年間は地面に寝かされている材で、雨風にさらされて木材も少し色味が付き加減のものである。

「白いメープルはウィンターカット、色味のあるのはサマーカット」などと見た目のイメージだけで語る知ったか兄チャンが多いキュー業界であるが、それはまったくの嘘、根拠も何もない。季節で色が変わるわけないだろう?小学生でもわかることだぜ、Tony!!白いのはブリーチ乾燥もしくは真空冷凍乾燥の材、どちらもスカスカで柔らかい。おっと、Tonyはもう知ったかジーチャン…オイラと同じだなぁ!

何年も寝かせる蒸気乾燥は時間もかかるし場所もとる。
それに比べると冷凍に近い真空乾燥はあっという間に芯までスカスカになるし管理もとても簡単。軽くなっても貼り合わせてオモリを入れたりして重量を合わせられるし、家具、楽器、建築材、スポーツ用品など需要の多さも蒸気乾燥とは比較にもならない。1:99なんてものでもないのだ。



でも真空乾燥の材は当時SWやTADなどが欲しかった“良い”メープルではなかった。柔らかすぎて芯がなくてスカスカ… シャフトにもバットにもまるで不向きだったわけである。しかもよく動くし反りやすいの…。どうやったってキューには全く不向きなのだ。
彼らが欲しかったのは何度も言うが蒸気乾燥のメープル材。重くてバネがあり、反発力に優れる芯のある材だ。削っては寝かせ、寝かせては削る… この繰り返しが必要な、大変に手間のかかる面倒な素材のことだ。


また、少し話はそれるが、木工品であるキューは “しなってなんぼ” である。
しなってその戻りの速いのが本当に堅いキューのこと。シャフトが堅い、とは、その戻りの速いことなのだ。
曲がらない、しならないシャフトならば鉄のシャフトで良いでしょう?
しならない物は手球が綺麗に転がらない …これも間違いない。

木工品でない化合物を使ったシャフト材が今は大流行しいますが、その目指している打感は何だかご存知ですか?
なんと、“天然の木製品のような撞き味” これなんですよ。
ならば最初から寝かせては削り、手間をかけてきちんと木製品のシャフトを作れば良いじゃないか…
そう思うのはやっぱり業界を知らないジジィの戯れ言なんだろうね〜…

あ〜っ、ここまで書くと、レイニーブルー・論理ねぇーっす… だな。



では、良いメープル材が入らなくなってからどのようにキュー業界が発達してきたのでしょうか。弱さ、スカスカ感を補うためにまず接着して強度を上げる工夫がとられたのです。そうして中空にしたりして強度(芯)を増したの。
かたやSWやTADではシャフトのテーパーが変わったのだ。素材が変わればテーパーも変わる。堅さが欲しいから少しずつ変わっていったね。
もう一つの大きな流れとしては、一般的なメーカー群では異素材を中心部に埋め込み、バットがしならない、そしてジョイントをより密着して一体感を出し、シャフトも中空にして堅いものにしたわけである。シャフトもバットも最新テクノロジーを駆使してボブ並みの洗脳トークのオンパレード。シリーズごとに「革新の…!」などとね。
もうソリッド一辺倒であるから、ストロークもギコッ、ギコッ、だし、ストロークもまっすぐ!!これしか正解はないと言わんばかり。そしてここに使われたのが、球離れの速いタップ。球を入れるのだけがポケットビリヤードの愉しみだという理想の世界になったわけである。
これは現在にもつながる…イヤ、現在の主流のキューの考え方であるし、豚の積層が氾濫している現在の根底の流れにもなっている。
もうブルーブルーブルーブルーブルー〜〜〜 シャトーオーオ〜 ジャ〜〜ン!!

あ、ここで話を変えよう!!
ここで終わるからイメージがブルーなのだ!


メープルのキュー作りの中ではこのバットの構造は新しいデザインを生み出すのに大変大きな自由度をもたらした。
私がキュー作りを目指した一番の理由は古いシャフト材(Abe Rich)が手に入ったからである。私が育った時代にはシャフトを作れないキューメーカーなど誰も相手にしなかったからね。
でも現代ではバットさえデザインできれば(外注でも手にできさえすれば)、もう“キューメーカー”なのよ。他のプロダクトのシャフトを自分のバットに使われていてもカエルの面にホニャララなのだ。(何とも感じていない!!)


と、こういう風に支離滅裂なことを書けば誰もおそらく気づかない…はず。
さらばじゃ!!