【 ひとりごと再開♪ 】
掲載日 2019-03-01
今日はマーチに待った3月1日!!
ようやく新潟も寒さが緩んできました。
久しぶりにひとりごとを書いてみようかなっと思います。
2年半かかったピンクアイボリーのオーダーキュー”Humming birds”は1月に仕上がりましたが、もう一本の”Bunnies”(ウサギ)がまだ最後まで出来ていません。(詳細はこちら>> http://www.luckyscue.com/english/)
シルバーのハンドワークとゴールドの部分のイメージがなかなか決まらない。
イメージが湧いて勢いのある時はすぐに【できる!!】とパッとできてしまうけど、イメージが消えてしまうと【あれ…??どうしようと思っていたんだっけ…??】となります。
こんなもんです。
そのイメージが止まってからまもなく8か月にもなりますね。
(まぁ催促されるまで大丈夫!と思って甘えています…)
そうこうしているうちに、別のお客様からのオーダーキュー“Horse Cue”が形になってきて、ストレートのキューも感じが良くなってきたね。
おかげさまで次のオーダーも順調に入ってきて、スケジュールは頭の中だけだけどいっぱいになってきました。
大変ありがたいことです。
キューのオーダーを受ける時は大体のご予算をうかがいます。
どなたもお安くオーダーしたいと思うのは当然のことです。
こちらはご予算をうかがって、およそのできる範囲をお知らせします。
オーダーキューに定価はありませんのでネ。
それからご希望のスタイルなり、モチーフなり、撞き味なりを教えてもらえるとだいぶキューのイメージはできあがります。
このあたりは全くジャンルが違いますが、一戸建て施主とデザイナー、施工者と似ているものがあるかなと思います。
そしてこの時点で手付けとして30%〜半金をお支払いいただき、製作がスタートするという流れです。
私の場合は、大体が寝ながらずっと考え込むような感じです。
寝ても覚めてもずーっとキューのことを考えています。
ですが、頭の中でイメージが形になるまでは、途中でお客様に頭の中で浮かんでいるイメージを話すことはほとんどありません。
だから、オーダーの時点では6剣と言われたはずだけど、頭の中でイメージしてみるとバランスの上で子持ち8剣の方がいいな、と思って変更になったりしますが、言わないのです。
ゴメンなさい。
私の中の美学が【こっちの方が絶対にイイ!!】です。
完成した作品をお渡しするときにお客様に笑顔があることをイメージしています。
そんな私ですが、先日のオーダーキューでは少しだけお客様に途中で聞いてしまいました。
私の中に不安がよぎったのよ、第六感。
大阪の方だったのですが、私はキューの中に、
通天閣に将棋か、 大阪城に干成瓢箪か、
…と考えて迷った訳です。
通天閣は比較的やりやすいかな、でも何となくイヤな予感が…。
大阪城はメッチャ難しい。
どっちもデザインしてからどっちが良いか電話したら…
「どっちもイヤや!!」
…アチャ〜!
やっぱりタコ焼きにお好み焼きのほうが良かったか…
たまには聞いてみるのもいいもんだ、としみじみ思いましたネ。
そのキューのバットの重さは420-425g、シャフトは108-110g、結構シビアです。
こんなオーダーはおそらく誰もとりませんが、まずやってみます。
まぁ95%大丈夫!!
“キューをオーダーする”というのはとても難しく思われがちですが、実はとっても簡単!!
ご予算を決めて、イメージだけを伝えてください。
お話をうかがってから完成まではおよそ1年半から2年です。
結構長くお待たせしますが、急いで作ってもロクな物はできないです。
まずイメージして、それを画像にしてチェック!!
何か気になるとストップします。
ようやくデザインが決まってから素材の選定です。
そしてプログラムして試作。
ここまででもう1年は過ぎちゃいます。
私は現在65才です。
70代までできたら嬉しいですが、
体調のこともありこのあたりは神のみぞ知る世界です。
あ、ご自分で全部デザインできる方はご自分で作られることをおすすめします…自分でやれ!!(失礼)
微に入り、細に入りこだわられるとこちらは苦痛でしかない。
私は自分が美しいな、と心から感じるものを作りたい。
キューの重さやバランスもテーパーも私の中で理解できるもの、最高のものを作りたいのです。
まだまだ勉強中!!
合掌