【 大事なのは…??Sさんのシャフトpart2 】
掲載日 2019-06-05
先日、シャフトのテーパー加工を依頼されて、手仕事で4日かけて削りました。(もちろん工賃は頂きましたヨ。)
13.15から12.74まで落としましたが、幸いお天気に恵まれ4日連続で作業ができました。
息子たちは私が普段こんな仕事をしないので、とっても不思議そうに見ています。2人とも興味津々!
シャフトのテーパーは、ウチでは毎度機械でセッティングします。
微妙にセッティングが違ったりするので、50本とか100本とかひとくくりずつ行う訳です。
以前どこかに書いたと思いますが、3タイプ位重なるともう交通整理が大変です。こんがらがっちゃう。
13.5とかに削ったものを、そこからテーパーを変更するということは机上ではとっても簡単なんですが、実際には大変難しいのよ。
人間の手のひらというか、指の感覚はごまかせないの、繊細なんだよネ〜。
だから先述の13.15mmから12.75mmまで0.4mmを落とす、というのは機械ではできません。
上手な人はさっと1日でというか短時間でやれますが、私のようなじいさんは目も悪いし頭もウスイ…手にかけ始めて4日はかかるのよ。仕方ない。
シャフトの重さは5g落としてほしい、と言われましたが、実際落ちたのはたった3.5gでした…。我ながら下手なもんです、まだまだ修行が足りないのかな。
色々勉強になったし、まぁとりあえず自分の中では120点の出来!!と依頼主に送った訳です。
2日程して電話がきました。
(あ、届いたからお礼の電話かな?) そう思った。
で、明るく出た訳です。元気にね。
ところが電話の声は超〜暗い……
(あ、やっちゃった!ごめんなさい。気に食わなかったのネ…??)
「あの……すご〜くいいんです…」
(あぁ、すみませんでした、何が…??)
「え〜と、おそらく私がこれから持つキューの…」
(いや...あの何をどうすれば???)
「いや、問題があるんです」
(なんでもしますよ。何が???)
「先日シャフト2本頂きましたが、1本だけ理想のテーパーなんですよ。もう1本、残りのもう1本も同じように削ってもらいたいんです。」
(ハァ!?ハァ?!?! ムリムリムリ…!! いや、いや...やりたくない...まったく同じになんてできる訳ないです。)
ウ〜ン、うまくいかないものである。
自分の中で(ウン、こう進行すればこう転がって、きっとこうなるハズ...)
そんな風に予測していたのだが、少しずつ狂って、今日は朝から3連発でペケペケペケ!!!
まず最初はMさん
つぎにKさん
そしてHさん
最後にSさん ありゃ、4件だネ。こんな日も珍しいネ。
さてさて、ではどうすれば良いのか
球撞きでいうとほんの少しフォロースルーが足りなかったのだ。
だから土手づきの遠目になり難球になってしまった訳だ。(写真1)
手球はAに止まってしまった。
希望はBなのに…
ナニ?力が弱かっただけでもう少し強く撞けば良いんだって?
まぁそれはアナタの球の腕ですよ。
自分はこういう球はフォロースルーの加減だと思います。
ライン取りを考えて撞点を考えて…最後にフォロースルーのイメージが足りなかったのよ。
こんな話は…わかんないだろーなぁ……
球撞きは撞いたらおしまい、止まってからはフォローできないけど、他人様とのお付き合いはまだまだフォロースルーがきくはずだ。
なんとかしなくてならないネ。
By Lucky.