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【 I Loved 本ハギ4剣 】

掲載日 2017-12-31

本ハギの4剣?それは懐古主義的浪漫であり、現代のキュー作りではまさしく「前世紀の遺物」だ!!それにこだわっているとロクな物はできない。
各自の美的感覚は自由だし尊重するが本ハギでないと、なんて言ってる輩はずっと同じ物を作るハメになる。
それを、疑いもなく、また他の情報もなくてむやみに信じるのは本人の自由だが、声高に啓蒙されるとちょっと待ったと言いたくなってしまう。
なぜならば、インターネットが情報ツールとして世界中で認められると、先に情報を出したものがほとんど正論となる。「進化論」も「慰安婦」も「宇宙論」も皆同じである。

話を元に戻すと、本ハギの4剣については「最高!」という評価をしているのはアメリカで大変根強い。輪をかけているのが「Tascarella」「Szamboti」「Searing」「Showman」「Hercek」などの活躍であり、彼らの少量生産スタイルからの物作りへの態度の誤解だろう。私の目から見ると、アメリカ人はまったくと言っていい程に働かない!!新しく設備投資もしないし、勉強もあまりしないと思う。だからずっと何年も何十年も全く同じものを作っている訳だ。
撞き味では今もGeorge BalabushkaがNo.1でありGusがNO.2!!デザインではGinacueが飛び抜けてNo.1。あとは口に出すまでもないレベルである。こんな状態がここ50年は続いているのだ。
本ハギの4剣が良いというのは正しい、いや、正しかったというのが正しい。GeorgeもGusもメインはメープルフロントの本ハギの4剣だからネ。この辺りは認めよう。
だが、「本ハギの4剣」について語っている人達を見ると、まずキューに対する知識が足りない。信用するあまり勉強していない、そして他人の新しい意見を考察できない。ハナから無視する人達があまりにも多い。アホばかり!!本ハギ4剣は60年代、70年代の話なのだ。
キューの構造理論を知れば知るほど「本ハギの4剣が最高!!」などとは恥ずかしくて二度と口には出せなくなるよ。(かく言う私もキュー作りをする前はそれに近い考えだった。アホの先頭!!)
なぜ本ハギの4剣が最高なの?と聞いてみよう。
まず返ってくるのが「イヤーッ・・・好きなんですよネェ・・・あの〜・・・ベニアの入り方とか色合いとか・・・やっぱりとてもキレイだと思います・・・思いません?」
100人に聞くと100人がこんなレベルの会話である。キューは道具なのにまずその点からの考察がゼロ!!だからついアホと言ってしまうのだ。
本ハギの4剣で私が考察するには、まずフロント材は何にするかで考える内容が大きく変わる。メープルかそれともその他の材か・・・。
メープルだと私の中ではベニアは不要だ。4枚ベニアとか5枚ベニアは論外!!素ハギがベスト!!それも黒檀かココボロか・・・。ローズはちょっと苦しいネ。ジョイントは絶対と言っていい程にステンのパイロだ。自分でキュー作りをして学んだ中ではパイロは良いが、メープルフロントはフラットは大変に難しい!!フロントが軽くなる。フロントを重くするにはシャフト材やらピンやら継ぎ方やらでとても苦労することになる。特にシャフト材!!

ここ20年程の間に売られている物では良い物は絶対にできない。断言するよ。ところが、これがフロント材が黒檀、ココボロ、スネークウッド以外のローズ系とか、それに近い物だと状況は一変する。
ハギ材を何にするか、ベニアは何枚か・・・たくさんの良い選択肢が出てくると思うが逆に難しいことも出てくるネ。まずジョイントだ。どうする???ステンのパイロにすると良いだろうが、シャフトは???たぶん軽い物しか使えない。でなければハンドルから後ろをずっと軽くするか、重さが20ozを超えるということだ。これでは私の口からは「良いキューですネ。」とは言えない、バランスが悪すぎるのだ。
そこで勢い、ジョイントはフラットフェイスが出てくる機会が多くなる訳だ。
フロント材の選択でジョイントは結構向き不向きが出てくるのだ。
ここにはたくさん書くことはあるが省略する。ここで一度休憩!!



では、フロント材が黒檀、ココボロ、スネークなどのとても重い物だとどうなるか?
本ハギの4剣ではどのハギ材を使ってもまずペケだ。
それが、ジョイントはステンのパイロとかアイボリーのパイロだと???
頭がおかしいんじゃないの???それだとシャフトはブラスインサートの重さを含めてせいぜい100gちょっとしかないんじゃない?撞き味が良くなる訳ない!!(シャフト材自体は80g程になる訳だ。)
これがGeorgeがエボニーフロントを作らなかった訳だし、Gusが作るのを嫌がった訳だ。(私も撞き味が嫌いで一本も買っていない!!)
ここまではキューのバランス、打感などから考えての「本ハギ4剣」への私の考察。
何??キューの反り、曲がりを抑制するのには本ハギ4剣は大変優れているというご仁がいるな。また、新たなアホの出現である。
おぬしのキューを見せてみろ!!オォ!!Timではないか。手強いな。
キューの反り、曲がりを抑制するのに本ハギが良い、それは認めよう。
では、おぬしは6剣は検討したのか・・・8剣は・・・してない・・・、では反り、曲がりの点ではどれが良いか答えはわかるな。(8剣だ。)
ここではもう少し深く、前に話したメープルのフロントの4剣で考えてみる。
そうだ、6剣ではどうか?8剣ではどうか?ということになる。
するとメープルフロントの場合のベストチョイスはエボニーの6剣である。8剣ではない!!ベニアは不要だ!!

ここまでの考察、検証をしてから「ベニアの4剣」伝説を語るやつは尊敬するアホである。ここはなぜなのか、かなり難解と思うが説明を省く、考えろ!!
反り、曲がりを抑制するのには本ハギが・・・というのは前世紀の理論で、薬剤は何が良い・・・なんてのはもう全くの見当違い!!
反り、曲がりを抑制するのには時間をかけて削ること、それも少しずつするというのが一番だ。何年もかけることが大切なのだ。
100年前に作られたHarvey Martinのキューはメープルストレートばかりだが今でも真っ直ぐだぞ。
それから刃物!!それにサンドペーパーも見逃せない。
そして技術でこれを補うのは本ハギも良いが、木材を入れることも考慮すべきだ。
素材の選択、ジョイントの選択の自由度が高くなる。
作るアホに、見るアホ・・・アメリカのキューメーカーは売ることには大変真剣だが作ることにはあまり情熱を注がない。考えないのだ。
だからずっとずっと同じことをしているのである。
それを最高の技術と信じるのは自由だが、Pool cueの進化は目覚ましい。
私の目から見るとアメリカンカスタムは残念ながらどんどん理論的なところや構造的な部分で時代遅れの作品となりつつある、至極残念なことこの上ない。ゲームの変化、プレイスタイルの変化、求められるプレイアビリティは昔とは違うし、プロダクトの向上も目覚ましい。
悲しいがこれが2017年末のカスタムの現実である。