ひとりごと

記事一覧

【 進化論 】

掲載日 2017-12-31

「より高く、より早く、より強く」
これは1964年の東京オリンピックの時に言われた言葉で、私はずっと東京オリンピックの標語なのだと勘違いしていた。
エーッ!!IOCの憲章だそうで、これには今は「より美しく」と「より人間らしく」というのもプラスされているらしい・・・。フ〜ン、スポーツの意義も進化している訳だネ。

では話は変わって、私の得意なキューの話に移ろうか。
「史上最高の撞き味のキューブランド」というのを投票で決めてみよう。
日本国内のアマチュアプレイヤーとかだと・・・M△△zかな?たぶん。
でも新潟では自称日本製のK・Aだ、すごい人気だよ。ほとんどみんなK・Aだ、ネコシャク!!
台湾では断然SWになると思うヨ。
イヤ、オレはTだ、イヤイヤSだ、Bだ、Gだ・・・と皆自分の撞き慣れたキューを言うだろうけど、世界チャンピオンになったような人達だと、まずきっと「George Balabushka」だと思う。断トツだろうネ、次が「Gus」。で、2、3人が「Lucky!」という人もいると思う、たぶん。(おいおい、ホントかよ!!)

ところで、Georgeが史上最高の撞き味、打感というのでは現在キューを作っている人間は何をしているのか、という気になってしまう。
だって、Georgeは1959〜1975年にしか作っていない。しかも作ったといってもほとんどはブランズウィックのタイトリストを半分にぶった切ってバットにジョイントをつけ、シャフトにインサートのネジを付けただけの物だ。
70〜75年頃のものは、他人が作ったハギ材にハンドルとスリーブをつけてシャフトを作ったものなんだ。こんなキューが並みいる名人・名士を押しのけて「撞き味No.1」というのではこの50年間、キュー作りは何も進歩していないということを如実に表している。
名プレイヤーが言うならばまぁ仕方ないが、ではキューを作っている人たちに聞いてみよう、質問はこうだ。
「自分のキュー以外で最高の撞き味のキューは誰?」
キューメーカーたちは厚顔無恥の輩ばかりだから、こうすれば自分の名は挙げられない。この質問だと、パイロの連中はまずGeorge、次にGus。
そしてフラットの連中だとおそらくSW、次にGeorgeだと思う。
やはりGeorgeなのだ。
ここで注意しておきたいのはSWである。
名前の挙がったSWは、現行のものではなくて、1996年以前のSWのことだ。
より詳しく言えば、1986、7年から1992、3年、いや、92年だね。
ちょうど、製作開始から10年程経ち、撞き味が良くなったものを指す。
1996年以前を「Pre.Franklin」とか「Jerry.era」と呼ぶし、よくもてはやされていてマーケットの評価も高い。
だが、SWの中で私Luckyが高く評価している作品群は1987〜1992年までのものである。
黄金時代、いや、Premium黄金時代と言っても良い。
あれ?GeorgeからJerryに変化している・・・ムムム、キューの進化なのか?いや、Luckyの進化(老化?)なのだ、ゴメン!!
Jerryの件もDPKの件もErnieも・・・いずれ書く時は来るのか?乞うご期待!!
世界中でこんなことを言うのはたぶん自分1人だ、だからひとりごとなのであるな。
え〜っと・・・、ジョージだった・・・、でも今年は不倫か・・・おいおい、今度は下ネタか?
コーヒー、コーヒー、コーヒー、気分転換!!新しい紙にしよう。





アンケートを取ると、撞き味はGeorgeが一番と皆が認める。
ハギ材を買って、それにハンドルとスリーブとピンをつけ、シャフトを削ってインサートをつけただけだ。
すごいのは、こんな事は世界中の誰もができるということ、君でもできる!!
現在アメリカでキューを作っているというのは1000人はいると思う。
ほとんどの皆が半完成品を買って、それに自称ハイテクのハイテクシャフトをつけて売る。
でもこんなのは誰も評価しない。本人以外誰も史上最高なんて言わないのだ。
「キューの構造を確立する」ということを証明するのには何も計算式やら、なんちゃらは必要ない。「最高の撞き味を持ったキュー=構造を確立した」ということだ。だから今でも皆それを目指している、意識しているのだ。


結論。
キュー作りの父はHarvey Martin。
母としてはというかその息子の年代かな、確立したのはGeorge Balabushkaである。GusもDPKもErnieもみんなその影響を受け、流れを汲んで作っている。TadもSWもSearingも、そしてこの私も…、全員だ。
Harveyのすごい所はパーツ等を自分で工夫して作ったことで、良い工具がなかった時代のものとはとても思えない程。
今から100年前のことである。オールカスタム!!
当時の名プレイヤーは皆、Harvey Martinでプレイしていた。
実物を私は持っていないが、何度か購入の機会はあったのでよく覚えている。
フラットフェースのメープルストレートでジョイント下が少し細身でシャフトはストレートテーパー。インサートはTapなのだろうな。
とてもゆるいと感じた。
軽くて細くて長い、みんなそんな印象である。


Georgeのすごい所は、誰でもできることをしたのに、今でも最高の打感、と評価される点だ。世界に本物は、おそらく数百本現存すると思うが、ニセ物が数千本はある。コピーだらけだね。
私も10本ほど持っているけど、もしかして全部コピー???
とにかく証明書付きは買わないこと。誰かが修理した、なんてのも買うべからず。
Georgeが確立したのはキューの接着について、構造について、バランスについて、打感について・・・これらは素材とテーパーによるところが大きい。
名のあるキューメーカー皆が一度はGeorgeを頭に入れてキューを作っていると固く信じている。
皆がGeorgeと競争している訳だネ…。
誰だい?Lucky!お前だって同じだろ、Georgeに勝ててない、なんて言うのは…。
キューは30年も50年も経てから評価される。
オイラはまだ10年足らずだ、見ててみな!!
と、当初のプランでは書くのはここまでだったが…、性能の部で終わるはずだった…。

でも、「より美しく」というのを目にすると、また書きたくなった。

この部門ではもうGinacueの独壇場だネ。
今から55年も前のキューでも現行の誰もが勝てない。
不世出の大天才という日本語があるけれど、これはまさにErnieのためにあるような言葉である。
今から20年程前にB.Manzinoと話した時に「自分はErnieと同じキューをもっと上手に作れる。」と言われたことがある。
全く同じことをP.Tonkinにも10年程前に言われた。全く同じことを!
きっとPFDも同じ事を言うし、引退したB.Stroudも言うだろう。
おそらく私はErnieに一番近い人間の一人で、彼曰く、たった2人の友人の1人だそうである。
友人だからはっきり言おう。
Ernieは誰のマネもしない!もうひとつ、Ernieの仕事のレベルは他とは格段に違いすぎる。インレイワークも磨きも構造も全てが違い過ぎるのだ。
一番の違いはArt workを作る「心」ではないかと。
マネは凡人、創造はArt work。Ernieの前にErnieなく、Ernieの後ろにErnieなし!!
76才でめっきりと製作本数が減ったけど、今も1人で現役だ!!
Ernieは私の作品が大好きなんだって。作風が違うので楽しいみたい。
そうそう、先日私のPinkivoryの画像を送って話をした。
打てば響くような会話で、幾つもの参考になる意見を述べてくれる。
持つべきものはよき友なり。ありがたいことである。