【 テーブルの難易度 】
掲載日 2017-12-31
ポケットの10フィートテーブルをご存知ですか?
日本国内で普及しているのはほとんどが9フィートテーブル。
この9フィートというのは、長レールのフィールドの距離であり、これが10フィートになっているだけなので、あまり変わりはないと頭では理解できますが、実際に撞いてみると何気ないショットが難しい・・・。ポケットへの角度が見えなくていかに普段はポケットの位置をカンで撞いているのかがわかります。
9フィート台と10フィート台ではテーブルの広さがまるっきり違ってきます。手球と的球がシャフトの長さ程までならば色々なショットのチョイスができますがその距離が遠いショットが断然増えるのです。
土手撞きは9フィートでも難しいのに10フィートになるともう大変!!テーブルの難易度が上がったのが解ります。
9フィートだと自分の手球がセンター近辺であれば的球がどこでも基本的には何とかなる。
「困った時はとりあえずセンター近辺に」という9フィートの黄金律も10フィートでは通用しない、センターだと手が届かないのですよ、しまった!!
ポジショニングにも、より工夫が必要になります。
テーブルの難易度が上がる、とはミスもしやすくなるということ。
ではもう一つ、テーブルの難易度を上げるということは何でしょうか?
そうです、ポケットを小さくすると当然入りにくくなりますネ。
ましてやエッジの角度をスヌーカーのように丸くするともうこれは大変!!難易度が飛躍的に跳ね上がります。
これが、このままChinese8というゲームにあてはまります。
Chinese8というゲームではテーブルの広さはそのまま9フィートでポケットを小さくするということで開発された競技です。それが昨今の流れではさらに難易度が加速されて上がっている。
どういうことかというと、ポケットはより小さめになってきて、1.4〜1.3位か、それとともにラシャを少し重めにしてレールはあまり弾まないようになってきています。
手球が走らない訳で、そこでも難易度が上がっているのです。
Chinese8はゲームのルールも少しずつ変わり、それにつれてプレイスタイルも変わり、プレイヤーのレベルも変わる。
その中でテーブルはどんどん難しくなり、当初はプロのトーナメントレベルでは単なるシュート力で通用しました。
ポケットプレイヤーでもなんとか通用したけれどここ2、3年で勢力図は大きく変わり、Chinese8専用のプレイヤーでないと残れなくなってきました。難易度が上がり、充分に専門的に練習しないと勝てない訳です。
ここまではテーブルを通した難易度について記してみました。
中国でもう一つ大きく変わりつつあることをお知らせします。
実はプレイヤーのレベル、それもシュート力の向上に驚かされます。
ポケットはそれほど目立ちませんが、Chinese8やスヌーカーのレベルはものすごい。
ポケットでも確実にレベルアップしていて、あと3〜5年で世界チャンプが出てもおかしくないところまで来ています。
なにせ、フィリピン、台湾のプレイヤーと互角の闘いをするほどですからネ。
プレイヤーのレベルが飛躍的に上がる、ということは・・・どういうことかと言いますと、豊富な練習量が絶対!!
そのモチベーションの高さには賞金額の増大が上げられます、高くなりましたよ〜!!
Chinese8のテーブルメーカーには大きく2社があり、1月中旬にある大会の優勝賞金はなんと1800万円!!
しかもアメリカ予選やら、ヨーロッパ予選まで行かないポケットやスヌーカーのトップ選手を集め、大会の格を上げるのに必死です。
予選を通れば旅費とかも出るようで、トーナメントもシード扱いになるのでプレイヤーとしても大助かりです。参加するからには皆Best8には入りたい程の熱の入れようで、SVBたちも出るし、ヨーロッパからスヌーカーのトップたちも出る。
でもChinese8は前述したようにテーブルが全く違い、難しさもけた違いです。
私のような素人考えだと、大きなスヌーカーのテーブルからポケットの9フィートに来れば、スヌーカー選手にとっては超イージーになるのでは・・・?と思ってしまいます。
ところがどっこいで、スヌーカーのキューは小さくて軽いスヌーカーのボールをポットするのには最適で、長年かけて現在のキューのように進化して来ました。
だからChinese8でもトッププレイヤーの半分はスヌーカーキューを使ってプレイしていましたが、少しずつシェアが落ちてきている気がします。
おっと、どんどん話がそれてしまいましたネ、悪い癖です。
話を大きく戻して、1月の大会の冠スポンサーはテーブルメーカーのJoy社。こんな試合を年間通して開催する予定だそうです。
少し小ぶりなゴルフトーナメント程だから、プールプレイヤーとしては嬉しい話ですよネ。
Joy社のライバルのStar社もこうなると負けてはいられません。
同じようなシリーズを計画中で中国の新年頃には発表されていると思います。これでは練習に精が出るのは当然だ!!
中国では上海にポケット、香港はスヌーカー、あとは全土がChinese8といった感じらしいです。
杭州のChinese Expoでも、スヌーカー約半分、45%をChinese8。
5%がPoolで3cussionが0.3%。
だだっ広い会場の割り振りはこんな感じだけど、このスヌーカーは実はChinese8のキューとしてのスヌーカー。
現在の世界の最新情勢が見てとれます。
小さな日本のマーケットや大会を見ているとどんどん世界から取り残されていきます。
自分でもSHOPに引きこもらずに、できるだけ最新情報を仕入れていくよう頑張ります。