【 常識を疑え!!! 】
掲載日 2023-11-02
リンゴをかじると歯ぐきから血が出ませんか?
このCMを耳にした当時、私はいくつもリンゴをかじって血がつくかどうかをチェックした覚えがある。
最初はつかなかったけど、何回もやっているうちに…「Oh!モーレツ!!」なんてなったりして……小川ローザ!!好きだったなぁ〜!!
ここまで読んで何を読んでいるか分からない人は読むべきではない。バカは伝染性で「ウツるんデス!!」扇さんはタイプではない…こりゃまた失礼!!
今日はアホウによる「常識を疑え!!」である。
読む価値ゼロ。結論は後に。
【1】球を撞いていて血が出ませんか?イヤ違った、ミスキューしませんか?
牛皮タップはチョークを2ショットに1回、出来れば毎ショットでつける習慣を。
私の今までの常識では、牛皮タップはチョークのノリが良い…だから1度チョークを付けたら何ショットも大丈夫だろうと思っていました。これホント!
ショットとストロークのチェックをしていて気が付いたのよ。
ストロークの練習をする時、チョークをつける…自分のストロークは出来るだけゆっくり…長く接触する。タップは私特製の牛皮1枚のS。手球をフットスポットの横に置き、ヘッドスポットに向けて撞くわけだ。
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1回目、ウン、良い感じ… これだよ… バックスピンもよく効いているネ。ゆっくりなが〜く撞く…。
ホールドしているのは3ポイント程かな?!
2回目、チョークの付いている部分を上下に変えて…
アレ?少しかみが微妙に1回目より劣るか?気のせいか?
3回目、ダメ!!球離れが速くなって、スピンの制動距離は長くなったけど、ききがない。スピードが上がりすぎ!!
1、2回目と同じ力加減で撞いたはずだけれど…ノレンに腕押しで受けてない!
こんなアホウなことをしていて気が付いた。
ポケットで牛皮タップを使うならば、チョークは毎ショットつけるべし。これが今日の結論だ?!
理由?キューのキレが落ちるから…
球をオイラのように斬って入れたいならば、チョークは毎回つけろ?!
これにて一件落着。
あれ?なんだい、オニーちゃん、ハトが鼻つままれたような顔しているな。
ナニ?球は斬れないって…ハハーン、意味が分からないのか。もう一件落着しているのになぁ。
「球を斬って入れる」という意味は……エート、的球にきちんとした方向性を持たせるために使うテクニックだ。
昔はよくこんな話をしたけど、今は「厚み」一辺倒だから意味わかんないのかー。かわいそうにな。
昔はどこのお店にも大根が置いてあって、切れ味悪くなると大根斬って刃を整えたもんだ…イヤ、ゴメン、ウソ……まじめにやる。
的球を厚みに従って正確に転がしたい、これは世界中のポケットプレイヤーの共通の願いであろう。誰だって見越しなどしたくはないのだ。
ただ、ボールは手球と的球がぶつかる時に様々な要素が絡み合って複雑な動きをするの。これが原因で名手でもミスしてしまうのよ。
まず、的球は重力で上からラシャに押さえられている。
そして手球との衝突時の的球の動き始める時のラシャとの摩擦力。
それからボールとボールの接触時間とその時の湿度(気温)etc…。
たくさんたくさん考えたの。オイラはきっとそのせいでハゲちゃったんだな〜…(笑)。
だからオイラの若い頃は出来るだけ厚み通りに先球を転がしたいので、どんなテクニックだと入りやすくなるかを話し合ったものだ。
レールタッチの的球は順ヒネリが良いか、逆ヒネリの切り返しが良いか…みたいな。今はこんな事誰もやらないのかな?
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それでその時に使うテクニックというか、考え方を「キル」と表現したの。
球で球をキル。「斬る」。「Kill!」
キュー切れのきるとはまるで違っているから、コンドーしないようにな。
もう数十年も前の話だから、想い出し想い出し書き出してみるか。
まず、斬る要素として重要なのは3つだろう。
1、 手球の重さ
2、 手球のスピン
3、 手球のスピード
手球の重さが必要な時とは、主に正面系統の球だ。たたくとはねる。はねると薄くなる。ゆっくりだと接触時間が長くてひっぱる。丁度良い重さは大切なのだ。
手球のスピンが大切なのは、的球の初動の時の方向性をもたらす。だから手球の下を撞いて先球の重さを軽くしてやると綺麗に転がる。
最近の球は下撞きでパチンパチンと厚みで撞くのはこのせい。
引き球で先球を軽くしてやると余計なことが起きにくく正確に厚み通りに走ることを知っているのだ。
だがこのスピンは3のスピードともからまってくると、かなりややこしい。
私の使う順ヒネリ、逆ヒネリはポケットの場合の順・逆であることをここに書いておく。(キャロムはクッションに対して順、逆だ。ポケットは厚みに対して順・逆です。)
順ヒネリは球と球の接触時間を長くするショットだ。
逆ヒネリは球と球の接触時間が短くなるショット。
汚れたテーブル、汚れたボールでは順の下ヒネリが極ウスの球に有効なのは皆よく知っている。湿度が高い西の方では特にだネ。
逆に新しめのラシャ、新しめのボールでは早いストローク、接触時間の短い、軽い逆目がよく使われる。下のラシャが受けてくれないので、順下を撞くのはアホウだ。先球が届かないの。東のテーブルはこれだ。
ここまでは基本中の基本なので、各自ここからは練習してほしい。
ゴメン、私、最近忙しいのだ。
最近斬る球で上手なのはJapan Openで優勝した女子プロ!!綺麗に斬って撞いていたよね。
最近の道具は速度一辺倒、硬いのが好まれている。
私への注文もそれ系が大変多い。こんな話を電話などでされると私は、「硬めね。」と習慣でウインクしちゃうの。これ中国の人には通じない、ホント。ナニ?電話じゃ誰にも通じない?ま、そりゃ一理あるな。
硬いのならば、鉄の棒でつけ、なんて私は一度も思っていないし、考えたこともない。これは某プロダクトの社長さんのお言葉である。キューはしならなくてはいけない、と私に熱く話してくれたけど、彼のキューは私にはまるでしならない金属の棒である。ヒジから下を固定して撞く…?イヤイヤ、私は手首も握りも肩もブリッジも…全部ゆるいの。だからそのプロダクトは使えない。でも彼のキューは世界中では超売れているネ。
おっと、またそれちゃった、ゴメン。
さっきも書いたが、最近の道具はすべて速度一辺倒である。バットもシャフトもタップも。速いのが好まれる。速いのはワンパターンで力があって紛れないからね。プレイヤーにも大好評である。
でも私の主戦場は15個のボールのゲームである。ワンパターンでこなせるほどイージーではないのだ。育ったのはローテーションや14-1なのだ。8ボールも好きだよ。
私が教わった頃は、手球は転がす、と言われた。でも上手くなるにつれて、たたいて、止めるか横振りか戻すか(バックスピン)を練習したの。今でいうスタン系だな。自分は皆と同じはイヤだった、アマノジャク。ところが90年頃、エフレンを見て、彼の試合のレフリーをたくさんしてみて学んだ。下を撞いても手球は前に行くことを。自分とはまるで発想が違うし、安全なイレイチはこう撞くという事を教わったネ。たたかないのだ。
そこで正面系統の球を撞くときのフォームと、手球を前に転がすときのフォームの2つを持ったのだ。
自分は肩を平行に両足を横に開いていたけど、エフレンのように左手と左肩と右肩と右ひじを縦にして、スタンスも縦にしたもんだ。ストロークを長くできるように全部ゆるくしたの。
今?スリーの影響でかなりお尻が真後ろに向くようになっている。だからストロークがまっすぐ厚みの所からテイクバックするように意識しているネ。これはテイクバックを小さめにして早く撞き抜くショットは撞きやすい。
ようやく少しずつまた昔のフォームに戻りつつある。
今、ポケットだけで1年半。ようやく少し良くなった気がする。
もうちょっと頑張りたいネ。
最近球を撞いていて面白い、愉しい…
ポケ老人としては上手になるのがとっても嬉しい。
クスクスって…誰だ!笑ったのは!!ボケ老人ではない!!よく聞け!!ポケ老人なのだよ。
ついでにここからは広告宣伝。
撞楽って撞いていて愉しい道具である。
愉しければ上手になる。心も楽になる。
吾輩は世界一の撞いて愉しいキューを作っているつもりだ。
また話変わるけど、私はスポーツも大好き。
井上尚弥も大谷も大ファンである。
彼らのすごい所は、誰よりも練習できること。これが彼らの才能なのだと思う。
Youtubeを見ていくら勉強しても球は上手くならない。
スポーツマンはやはり実際の練習が大切なのだ。
練習するって、自分はできる、もっとできるはず、と信じること。
ずっと練習できるのが才能なのだろう。
Fight!!である。 終了…
エ!?これで終わりでは短い……フムムム…オヌシ、できるな。
では次のダメな常識はこれだよ。
【2】エクステは信じない。 これでどうだっ!!参っただろう!!
うちの会社で作っているキューは本来エクステはついていない。イヤ、いなかった。理由は自分がエクステを使わないからだ。
エクステを作るのがメンドーだ、なんて一度も、イヤ、少しは思ったかも…もう昔のことで忘れたな。
私は身長が200cm(四捨五入)なのでほとんどの球は手が届く。そして逆手(左手)もまあまあ使えるのよ。そのうえ、レストも上手。
だからエクステは一度も使ったことがないの、50年間!!持ってもいない。ユーロもルーブルも持っていない…だから使っていない… おそらく死ぬまで使わないし、これからも必要ないネ。
エクステにはとっても大きな欠点があるのをご存知だろうか?
え、知らない?じゃあ教えてあげよう。ナニ?キューケースに入らない?ウン、それもあるけどハズレー!!
エクステはポジションミスが多いのだ。これホント。
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なぜポジションミスになるのかというと、エクステは棒球になるから。キューがしならなくなるので、こまかい球が苦手なのだ。
結果、ポジションミスして穴違いになり、そしてシュートミスになる。
シュートミスってどういうことかというと、球が入らないということだと皆考える。この考えだから、皆試合で負けた後で、その失敗したショットを練習する。こんなレベルのプレイヤーはまだまだアマイ!!!!スイートアマと呼んじゃうぞ。
ミスショットの原因はその前のポジションミスが原因なのだ。そのポジションミスの原因のひとつとして、エクステを使ったショットだったり、逆手(左手)でのショットだったりということが実はとても多い。エクステは棒球になるので、簡単なチョン撞きは良いけど、ドローやフォローは大変難しい。逆にレストを使えばドローはとてもやりやすいし、ヒネリも入れやすい。
年寄りの言うことは心にとめておいて損はないぜ。エクステばかりではなくて、レストの選択肢を!!レストにも愛を!!差別はだめなのだ。L△×□のLはおそらくレストだ!もしかしてL△B□のBはブリッジのBかも!?
しかし現実には世界中のプレイヤーがエクステ使いである。
玄人の目からは…何も知らねえな〜……である。
はい、このへんで【2】は終わり。次、【3】にいってみようか。
ここまで書いたら止まらない。私はスーパーデストロイヤーなのだ!1・2の次は3!!
【3】手袋は捨てろ!!次はこれだな。(大丈夫かな?コレ言って…)
自分が現役だった三十数年前、仙台のキャロムの店に不要のスリーのシャフトを貰いに行ったの。気持ちよく何本でも…と言われ、タダ。1本頂戴して、ヒシヌマ君、この手袋使ってみない?と言われて出されたのがナイロンの3本指の手袋。安くしてあげる(あ、買うのか…?)と言われ、定価が¥12,000でオッタマゲタ!!それを半額の¥6,000で良いよ、と言われて家に帰って左手にはめてみて……イーラナイッ!!って捨てちゃった。返品すればよかったな、と今になって思う。
このナイロンの手袋は自分の指から伝わる情報がない。
ただバシーンと撞くのにはいいけど、私のような細かいポジションには不向きだ。手袋なんかしなくても、私は全く汗をかかないの!!
イヤ、球撞き始めた頃は、キコ、キコ…手汗をかいたし、店の中の湿度も年中高かった。でもオープンブリッジは絶対イヤだったから、ずっとブリッジを組んで撞いていた。ティッシュを使ったり手を洗ったりして苦労したね。そのうちいつの間にか全然汗をかかなくなった。これホント!!
私のテストドライバーの友人と話をするとよく二人で意見が一致する。
手袋なんてジャマ!!細かい大切なフィーリングが伝わらない。
大切なのは手汗をかかなくなるまでもっと球を撞け、我々の結論はいつもこれである。
アレ結論が、間違っているな、話が違う。
ナイロンの手袋を使うと、木のシャフトはあっという間に細くなる。これがここでの本当の結論だ。
もっと球を撞け、練習しろ、インディアン噓つかない、は本当だが、今日のオススメは…
【1】チョークは毎ショットつけるべし。球速が出すぎて走りすぎるぞ。
【2】エクステはまさにファッション、ルッキズム!!でもレストの練習をしなさい。
【3】ナイロンのストッキングはセクシーだ。ナイロンの手袋はいらない。球をたくさん撞けば汗かかない。インディアン汗かかない。手袋だとメープルシャフトはあっという間に細くなる。パワーが落ちるの。
つまり、 『常識を捨てろ!!!!!』
では次は……オープンブリッジを捨てろ!!これはどうだ?
え、もうそんなに言われても???
それもそうだな…オイラも疲れたから…
またね〜!!