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【 1本のシャフト 】

掲載日 2021-06-10

私はよく様々なことを思いのままに書き記す。
これは生来のクセなのだな、と最近思うようになった。
一緒に働いている娘に言われるのが、
「最近ひとりごと載せてないよ。」
ズキン!! あ…心臓が…




イヤ…、言い訳に聞こえるかもしれないが、
お正月の雪かきの後に転倒して膝を痛めてしまったのよ。
どこか少し身体が本調子でないとなると
人間ってホント繊細にできてるんだな、と実感しておりまして…
これは別に言い訳ではなくて、
ただ単純に身体の痛みをお伝えしております、ハイ。

そして時々というか、たまに心の臓がこれまた痛むんですよ。
歳は取りたくないな、と最近しみじみと感じるわけなのです。

昔の言葉で「それを言われると耳が痛い。」と言いますよね。
私は耳からなぜか心臓が痛むんです、ホント。
で、今まで何度か専門医に行きました、どこか悪くないか、とね。
ところが一度も何も引っかかったことがなくて、
検査してもなーんも悪い所がない。
そ、そんなはずはない…と思ってますが…



ここ最近自分ひとりで書いたテーマは色々あり、
プレーンジェーンについてとか、ハスラーキューのこととか、
コアすることについて、性能、プレイスタイル…
…随分と書いてはいるのです。

キュー作りをしていると昔理解できなかったことも
突然ひらめいてわかったりする…するの…面白いもんだネ。
Ginacueのことで理解できたり、GusやTadのことだったり、
SWだったり、本当に色々考える。
まぁ年寄りの妄想だな。
若い時の妄想とはまるで違うのだよ… 悲しいッ!




3月末だったと思うが、一本のメールが入った。
『キャロムのシャフトを作ってもらいたい。いくらになるか?』と。
ウーン、税込で44,000円、と答えた。
その時は特にそれ以外の会話もなく、バットを送ってもらうことになった。
お使いのバットを預かりビックリした!
オールドタッドのプレーンジェーンである。

とりあえず採寸してイメージを膨らませる…
…ハテ?私は何を求められているのかしら…
どんなテーパーで、重さで、打感で…??

そしてなが〜く寝かせている材から12,3本を選び、少し削ってみる。
ウチの木材は重いメープルである。
少しというか、最初にバンバン使って頂き、
半年ほどで少しだけくびれを軽く調整するのが良い。
でも…最初から全部こちらでした方が良いのかなぁ…
色々頭を悩ますことばかり…
テーパーはすべてカスタムで、長さもカスタム。
身長はお聞きして、体重と持ち点も確認。
そうしてようやく1本のシャフトを仕上げたのがつい昨日のことである。

1本のキャロムのシャフトのオーダーから、
何年も寝かせた木材の中から選び、そして削り出していく。
1か月とは言わないが3週間程ずっと、シャフトのしなりどころと
お使いになる方のプレイスタイルをイメージしながら作る訳である。
12本を選び、その中からまた5本を選び、長さ、太さを確認しながら進めていく…
削り過ぎはもう最低なの、ピッタリサイズもダメ、
ほんの少し締まることをイメージして指通りをチェックしながら…
丸々2か月かかってようやく1本のシャフトの完成である。

ポケットのシャフトだともう少し頭では理解できるところがある。
しかしキャロムは全くの別物だと思っている。
1人1人のプレイスタイルから求められる長さ、バランス、
重さ、しなりのポイント、サウンド…、
もっと言うと“品”までもが関わってくると思っている。
1本のシャフトに品を言うな、と言われるのは承知している。
自分ごときが言うのもなんだが、多分この辺りは間違ってはいまい。
スリーは品格のゲームでもあると思う。

私はキャロムの上品さが好きである。
1本のノーマルシャフトを作るとおそらくゆうに10年、15年は
大切にお使い頂けるものである。
これは貼合わせのシャフトのように使い捨てではありえない。
もちろんカーボンのように音が悪いのとも全く違う。
スリーとかポケットとかは関係なく、“打音”、そして手に来る“響き”。
プレイしている方にだけ理解できるこんなことだけど、
自分はそこにこだわりたいね、というか想いを馳せている。




たまにヨーロッパ選手権のYoutubeなどを見る。
スリーのゲームはまさにエレガントである。
私はまだ3,4年のハナタレじじいであるが、正直なことを言うと
「当たれば良い。当ててナンボ。」というゲームでは風情も何もない。
それでは多分スリーは衰退していくだろう。
現状ももちろん進化のプロセスの一環なのだろうけど。
ただ音が悪いというのとどそっぽの球が多いのは頂けない、興ざめなのだ。
スリーはエレガントに愉しむゲームであると思う。
スレスレのところをかわしたり、押したり引いたりしながら…
ボールがボールの方に転がっていくのはやはりドキドキ…
ゲームを観る者たちのことを考えないゲームはただ衰退あるのみだ。


さ、そろそろ台があったまったかな、練習練習!



P.S. 写真は、まもなく完成の撞楽。
   お楽しみにね〜