しなりを活かす、手首に響く打感
特にこだわったのは打感、しなりを活かすこと。
撞楽のフロントは無垢材でできている。それもかなりソリッドなエアドライの素材ばかりを厳選している。古い堅めのメープルシャフト材(Abe Rich材)に特注のジョイント材とこのソリッドなフロント材、そして十分に寝かせたメープルのハンドル材の組み合わせは最高だ。Abe Richシャフトからの振動をブラスピンとこのメープルハンドルを通してプレーヤーの手に届けている。
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すべては自分自身の感性から
私は自分が撞いた時に感じること(打感、やわらかさ、振動など)を大切にしている。それがたとえ一般論と異なったとしてもである。
素材とひとくちに言ってもそれは木材だけではない。先角、タップ、糸巻き、フェノリック、ピン、全ての素材にこだわっている。
完成までには多様なサンプルを作り試打をしてきた中で、自分自身がいいと思うものだけを採用して寄せ集めたのがこの撞楽である。 |
サウスへの憧れと挑戦として
私はジェリーと長年親交があった。彼はいつも気さくで優しくて、何でも教えてくれた。彼がコントロールしていた工房は最高だったね。
「いつかはサウスを超えるもの作りをしたい」と思ってはいたが、それよりもジェリーへの尊敬の意も込めて、自分は撞楽を作っているような気がする。
40年前に彼が見ていた世界と今自分が見ている世界は似ているのかな、同じようなことを感じているのかな…、そんなことをふと思いながら撞楽を作っている。 |