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Q1. |
9Heartsはどんなキュー??? |
A. |
まず“入れに強い”キューですね。
“トーナメントの為のプレイキュー”という事でつきつめて考えて作られています。
見越しが少なくてノーマルシャフトなのにハイテクのようである、という評価を頂いています。
しかも中心からあまりひねらなくても十分にひねりがのりポジショニングがしやすい、とも。 |
Q2. |
ジョイント形状は???? |
A. |
Luckyの今まで経験からすり鉢型のウルトラジョイントを進化させた“モンスタージョイント”を採用しています。
Lambrosとはテーパーを変え、形状を変えて、より一体感を強くしました。熟練した職人技ならではの精密な絞め味をご確認ください。真のハンドメイドはここにあり。 |
Q3. |
重さが19ozというのは何か理由はありますか? |
A. |
トーナメントプレイヤーからあまり力のない女性やビギナーにも使いやすいように、19oz前後に設定しています。
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Q4. |
バランスポイントはどのくらいですか? |
A. |
全てのキューで大体49〜50p(バットエンドから)を目指しています。
軽いウェイトなのでパワー不足にならないようにするにはこの辺りがベストと思っています。
14-1を撞く上級者にはバランスポイントを後ろに取る方も多いですが、このあたりは相談ですね。
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Q5. |
ILC Cueのノーマルシャフトと何が違うの? |
A. |
一番の違いは素材です。
ILCCueは『エーブリッチ』のシャフト材を使っているのに対し、9Heartsは『長熟シャフト』を使用しています。
これは約10年程寝かせた重めで良質なメープル材を時間をかけて削り出した長期熟成のシャフト材です。
削っては寝かせ、削っては寝かせの繰り返し…。
一昔前、1980年代までのキューは皆そのようなメープル材を使っていましたが、現代のキューにはもう忘れ去られた作り方となってしまいました…。現代のキューは99%冷温真空乾燥された白くて大変軽いメープルを使っています。例えるならば角砂糖のようなものなので、大変加工性が良くて製作時時間の短縮につながるわけですが、当社ではこのようなシャフト材は使いません。
9Heartsではこの長熟シャフトの重いメープル材を活かしていかにハイテクシャフトのように見越しを少なくするかに注力しました。
スリークッションの重いボールを撞く時に見越しを抑えるように注文され、テーパーについて学んだ経験が活きています。
ひねって撞いて見越しを少なくし、さらにスピンがのる、…こんなノーマルシャフトは今までにはなかったものと思います。
球を撞いた時の音、感覚も良いとご好評頂いております。 |
Q6. |
シャフトはハイテクですか? |
A. |
いいえ、ハイテクではありません。
見越しが大変少ないのでハイテクは必要ないという評価を頂いております。
2020年現在は、ハイテク使いでなかなかノーマルシャフトに馴染めないプレイヤー向けに『SemiTech』や『Vantage』をご用意しています。ご希望の方はお気軽にご相談ください。 |
Q7. |
同一リングということは、シャフトの互換性はあるの? |
A. |
互換性はあります。
ただし、出荷時に1本のバットに対してシャフトを1本ずつ径を合わせて仕上げています。
当社は全て手仕事なので、プロダクトに比べると“均一性”という点ではレベルは少し落ちます。
だからジョイント径で0.1o程の誤差が出てしまうこともあります。
この0.1oが許容範囲かどうかはプレーヤーさんご自身の判断にお任せします。
スペアシャフトの製作時にはバットを一日だけお預かりし、きちんと合わせてお作りしています。 |
Q8. |
シャフトは削っても良いですか? |
A. |
シャフトを削ることはあまりお勧めできません…。どうしてもの時はこちらで行いますのでお気軽にご連絡ください。
完成(使い始め)から約半年間は木が安定する大切な時期ですので、湿度やお手入れには十分に気を使って頂きたいです。水拭きや車に入れたままなどは言語道断!そんなことしたら曲がっちゃいます!!
ご使用後は必ず乾拭きをしてください。あまり撞きに行けない時は、天候の良い日にケースから出して素振りをするのもお薦めです。早く馴染みます。
当社から出荷する時は何も塗ってない状態ですが、十分に時間をかけて削られているので上記のことを守って頂ければおそらく曲がることはないと思っています。ただしご自分で削ったりするとその表面から水分が入り込み、曲がったり、動いたりします。しばらくの間は、テーパーはなるべくいじらない方が良いかと思います。 |
Q9. |
タップは何がお勧めですか? |
A. |
私(Lucky)個人ではTradのMが合うと感じていましたが、使用した人、試打した人達の評価では圧倒的に斬のHybridMaxが良いという意見が多いです。これはあくまでも参考にしていただけると幸いです。 |
Q10. |
デザインにより打感は違いますか? |
A. |
あまり違いが出ないように作っていますので、ほとんど変わらないと思います。
木工品は通常、デザインが違うとかなり打感は違ってきますし、同じデザインでも素材が変われば打感やバランスも変わってきますね。でも9Heartsではそういった事はほとんどないとお考えください、おそらく大丈夫です。 |
Q11. |
自分で使用する時にはどんなプレイヤーやストロークをイメージすると良いでしょうか? |
A. |
世界のプールシーンでは、身体の大きい人も小さい人も皆ショートストロークで撞点を内側にしてシュート力第一のプレイスタイルになってきました。9Heartsもこの流れに逆らわず、振った分・撞いた分だけ球が出る=エネルギーに無駄のないキューを目指して開発された競技用のキューです。 |
Q12. |
ベースモデルを少しだけ変更したい、そんなオーダーは可能でしょうか? |
A. |
基本的にはお客様のご希望をお伝え願い、デザインについてはケースバイケースとさせて頂きたいです。
素材を変えたり、少し色味を変えたり…そういったオーダーはお受けできると思います。
まずはお気軽にご相談ください。 |
Q13. |
ILC Cueより価格が安いのはなぜ? |
A. |
今までのILCの作品は基本的に“一本物”で、時間をかけてデザインし、素材ひとつひとつにもこだわりぬいて作ってきました。シャフトのテーパーなどもオーダー品なので同じ物はないと言っても良い程です。もちろんすべて自社内で作りあげたものです。
象牙なども折れやすい輪切りの平底の物を使って丁寧に削り出し、インレイしました。美しさにこだわりこのような事をするところは世界中でもなかったし、きっとこれからもないでしょう。すべてエーブリッチのシャフト材から産まれた最高の物作りを追求した結果です。最高のテクニックを積み重ねて作られたキューです。
それに比べると9Heartsはまずシャフト材が違います。それから効率化を考えてテーパーは均一にしました。
今後も同じ系統のデザインを製作することやスペアシャフト製作のことを想定して、リングもシンプルなもので統一しています。
もう一つ大きな理由としては、『もっと手の届く価格の物を作って欲しい!』という、発売当初からお客様にたくさんご意見を頂いていたことがずっと気になっていたからです。9Heartsは息子のHiroとTakaがメインとなって製作していることもあり、ILC
Cueよりお求めやすい価格設定が可能になりました。
自分達ではとにかく“良い物を作りたい”という気持ちが強かったのですが、10年近く作ってみておかげさまで世界チャンプが使うまでの物を作れるようになりました。すべて皆さんの応援、励ましのおかげだったのです。今度は日本国内で良い物を広めたい、ただそれが一番です。 |
Q14. |
9HeartsとILC Cueの違いはあるの? |
A. |
ILC CueはLuckyの製作ブランドで、“一本物”で個体差も大きい、100%自社製の作品です。年産本数は3、4本ぐらいです。
9Heartsは息子のHiroの製作ブランドです。「日々勉強!日々進化!」ですので時期によって多少のマイナーチェンジはありますが、ほとんど同じテーパーで作っていて、年産本数は60〜80本です。もちろんLucky監修のもとで製作しています。
ただしどちらのブランドもバットの製作は全てHiroが担当し、シャフトはLuckyが削って仕上げています。
作業的には2017年にもう1人の義息子Takaも加わり、3人で朝6時から土日も関係なく作っているブラックな会社です(笑) |
Q15. |
9Heartsは今までのキューと目に見えて違う点はありますか? |
A. |
ILCで作品を出すようになってから、キューの世界では随分とデザインスタイルが変わったなと感じていました。
2017年から9Heartsを作るようになり、ILC Cueではやらなかったベニア材を新しく使い始めました。そうしたら今までとはまるで違う物作りができるようになりました。息子達の意見やデザインセンスも取り入れているので、ILC
Cueに比べると若々しくてエネルギッシュなデザインが増えたかなと思います。シンプルでも杢目やベニアカラーを活かした新しいデザインをお見せしたいと思っています。プレイする方にとって自慢の一本になるように頑張りますので、これからも楽しみにしていてくださいね。 |
Q16. |
ズバリ、9Heartsの1番のこだわりとはなんでしょうか? |
A. |
これは当社の製作している全てのキューに対して同じことが言えますが、『接着』ですね。
性能差が出るのは一番が素材の違い、その次に技術です。この技術という面で考えると2つの要素があります。
1つは『切削』技術であり、もう1つが『接着』技術です。
パーツを優れた精密機械で削ることも大切です。それとパーツを実際に自分の手で旋盤で削ってみることも感覚を研ぎ澄ますのに良いです。それを接着してみて最適な密着度を自分で体感するわけです。
キューの製作においてはこの経験の積み重ねがあってこそエネルギーロスの少ないキューができると考えています。
木工品は素材のサイズが削った時と翌日では違うのが当たり前なのです。だから接着技術は大切な所ですね。
幸いにして2人の息子たちはかなり神経質ですね。『接着』は実際には目に見えない部分ではありますが、決して真似できないうちだけのこだわりであると自信を持っています。 |
Q17. |
どこかで試し撞きはできますか? |
A. |
現在、千葉のニューアート、池袋のロサ、松戸のAnythingの他、新潟県内や仙台のお店様などでもお試しいただけます。
また、名古屋や三重近辺も大丈夫だと思います。お気軽にお問い合わせください。
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Q18. |
べニアカラーの指定はできますか? |
A. |
申し訳ありませんが細かい指定はお受けできません。べニアのカラーは種類が大変多く、例えば「ブルー系」というだけでも色味や厚さで分けると10種類以上になるのです。カスタムオーダーの際にお好みの色味をおうかがいすることはできますが、実際に使うカラーなどはこちらにお任せ頂きたくお願いしております。 |
Q19. |
これから象牙を使ったものはでてきますか? |
A. |
9Heartsはあくまでも輸出もできる作品と考えていますので、基本的には先角を含め、象牙を使う予定はありませんでした。
2021年には新しいラインを製作する予定で、その中には象牙を使ったものを入れたいと考えていることろです。ご期待くださいませ。 |
Q20. |
9Heartsの名前の由来はありますか? |
A. |
話せば長くなりますがLuckyが2013年のSuper Billiard Expoに行った時にとても気に入ったシャトルバスの運転手と毎日会場に足を運びました。
確か最終日の朝、会場入りする時にバスを降りた時ふと落ちていたトランプのカードがハートの9でした。
拾い上げた時に“ピン!!”と感じて、それ以来いつか必ずその名前を付けたブランドを立ち上げようと心に誓いました。 |
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